「窓ガラスが割れたから、DIYでペアガラスを交換してみようかな?」「少し冷気が気になるから、自分で高性能なものに交換できないかな?」

ペアガラス(複層ガラス)の交換は、一見すると「ガラスをはめ替えるだけ」で簡単そうに見えます。しかし、現実は**「簡単そうで簡単ではない」**のが正直なところです。

適切な知識と準備なしに挑戦すると、時間と費用を無駄にするどころか、かえって窓の性能を低下させてしまうことになりかねません。

この記事では、なぜペアガラスの交換が専門知識を必要とするのか、その「見えないハードル」について、リフォームのプロの視点から解説します。


 

1. 最初の関門:サッシとガラスの「正体」を見極める

 

DIYでの交換を断念させる最大の要因は、**「そもそも、その窓にぴったりのガラスを見つけ出すことの難しさ」**にあります。

 

1.1. サッシのラベルとガラスの刻印の確認

 

まず、あなたが今使っている窓のサッシは、いつ、どこで、誰によって作られたものでしょうか?

  • サッシのラベル(メーカー・型番)の確認:

    サッシには製造メーカー(YKK AP、LIXIL、三協アルミなどの大手から、地域工務店独自の製品まで多岐にわたります)や型番が記されたラベルが貼られていることがあります。この情報が、使用できるガラスの規格を絞り込むための第一歩です。

  • ガラスの刻印の確認:

    ガラスそのものにも、メーカーや種類を示す**「刻印」**が入っていることがあります。これがなければ、後述する寸法測定と照合がさらに難しくなります。

 

1.2. 測定の罠:ミリ単位の精度が求められる

 

ガラスの寸法測定は、単純な「縦と横」だけでは済まされません。

  • ガラスの寸法: 枠に収まっているガラスの外寸を正確に測る必要があります。数ミリの誤差でも、サッシにはまりません。

  • ガラスの厚さ: ペアガラスは、**「外側のガラスの厚さ」「中間の空気層(またはガス層)の厚さ」「内側のガラスの厚さ」**の組み合わせで成り立っています。例えば「5mm+スペーサー+3mm」なのか、「3mm+スペーサー+5mm」なのかを特定しなければなりません。

  • ガラスの種類: 単板ガラス、ペアガラス、Low-E複層ガラス、防犯ガラスなど、ガラスの組み合わせによって厚さが大きく異なります。見た目が同じでも、厚さが違えば交換は不可能です。


 

2. ️ 構造の理解:見えない部品の重要性

 

ガラス本体以外にも、窓の気密性や安全性、断熱性能を担保している「部品」が存在します。これらを無視してガラスだけを発注しても、再施工はできません。

 

2.1. グレチャン(ビート)の有無と種類

 

ガラスをサッシの溝に固定し、水や気密性を保つために使われるゴム状の部品を**「グレチャン(ガラスランチャンナー)」または「ビート」**と呼びます。

  • 種類が膨大: この部品には、サッシの溝の形状、ガラスの厚さに合わせて、無数の形状とサイズが存在します。

  • 劣化と交換: 既存のガラスを取り外す際に、このビートを傷つけたり、劣化でボロボロになってしまうケースがほとんどです。新しいガラスに合わせて、**正しい形状・厚さのビートを「同時発注」**しなければ、ガラスをしっかり固定できず、振動や気密性の問題を引き起こします。

 

2.2. その他の調整部品

 

サッシの種類によっては、ガラスとサッシの間にスペーサーや調整用のパッキンが入っていることがあります。これらもガラスの厚さの一部として計算されており、適切なものを用意する必要があります。


 

3. 大手ハウスメーカー・海外サッシの「厄介なパターン」

 

特に注意が必要なのが、大手ハウスメーカー海外ブランドのサッシです。

  • 規格外のサイズ: これらはしばしば、一般的な建材市場には出回らない**「オリジナル仕様」**のガラスサイズや構造を採用していることがあります。

  • 特注品扱い: その結果、ガラスの交換が必要になった際、**「メーカーへの特注」**となり、納期が長引いたり、非常に高額な見積もりになるケースが頻発します。DIYはもちろん、一般のガラス店でも在庫がないため、手間が増えます。


 

専門店の腕が試される!浜松・磐田のお客様の声

 

私たちのような専門業者が、地域密着で対応させていただくからこそ、こうした難易度の高い現場にも対応可能です。実際に、浜松市磐田市のお客様からいただいた声をご紹介します。

エリア状況・ご要望専門業者ならではの対応
浜松市中央区築15年のハウスメーカーの掃き出し窓。自分で測ったら特注サイズになりそうで不安だった。サッシの型番からメーカーのアーカイブを確認。グレチャンも同時に交換し、メーカー純正に近い性能を復元できた。
磐田市築年数の古い住宅の勝手口。ガラスの刻印が摩耗しており、厚さが判別できなかった。厚さ計と専門の測定器を使用し、空気層の厚さまで正確に特定。適切なLow-Eガラスに交換し、断熱性UPにもご満足いただけた。
浜松市西区玄関ドアの装飾ガラス(型板ガラス)のヒビ割れ。サッシとガラスのクリアランスが極小。専用の脱着工具を使用し、サッシを傷つけずにガラスを安全に取り外し。的確な寸法で即日対応できたため、防犯面でも安心感が得られたと喜ばれた。

このように、地域特有のサッシや経年劣化による「特定困難なケース」こそ、経験豊富な専門家の知識と技術が求められます。


 

4. ✅ 結論:ペアガラスの施工は専門店に任せるべき理由

 

これらの要因を総合すると、ペアガラスの交換がプロの領域である理由は明らかです。

  1. 正確な特定: メーカー、型番、ガラスの厚さ・種類の正確な特定能力。

  2. 部品の知識: グレチャンやパッキンといった周辺部品の適合性の判断。

  3. 安全な施工技術: 高いガラスを持ち運び、破損させずにサッシに収める技術と専用工具。

**「的確な寸法と厚さ・種類で注文しなければ、適合せず施工できない」**というのは、まさにその通りなのです。素人がこれら全てをクリアするのは極めて困難です。


 

あなたの窓の価値を守るために

 

ペアガラスの交換は、単なる「ガラスの入れ替え」ではなく、**「窓全体の気密性・断熱性・安全性を回復させる専門技術」**を要するリフォームです。

  • 安易なDIYは避ける: 費用を節約したつもりが、再発注や不具合対応で高くつく可能性があります。

  • 専門業者への依頼: 最も安心で確実な方法は、サッシメーカーや信頼できるリフォーム・ガラス専門店に依頼することです。彼らはメーカーごとの仕様や部品の知識を蓄積しており、的確な採寸と提案が可能です。

窓の性能を最大限に活かすためにも、まずは専門店の無料診断から始めてみてはいかがでしょうか。


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